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第237回 民主主義の本来の形 [政治経済改革]

 さて今回はほぼ第2回のリメイク作となる民主主義が民主主義と言える本来の形は何かを解説していきます。 以前からも何度も話していますが、本来の形の民主主義をしている国はほとんどありません。大体がこれに独裁の要素を加えた物を民主主義と呼んでいるのです。つまり民主主義本来の形を維持して国を運営している国はほぼ存在しないという事です。(理由としては、国の権力を1つに集めたいという目論見があっての事でしょう。もしくは、そうでないと意思決定までのプロセスでの壁が多く発生してしまう要因がある事ですね。)

 ここで民主主義とは何かを話すと、複数の人の意見を聞いて1つの事に対してそれがより多くの人の共感を得られて良い物へと変貌させて、その複数の人達が幸せや満足を得られるようにしていく行動です。まあ元の王政の独裁からの脱却でみんなで話し合って行動なりを決めて行こうという方法なのですが。要はなるべく国民全員が納得できる形へと変えて行くスタイルの事ですね。 それで一番手っ取り早いのが、全国民の過半数の人数の支持があれば良しという内容ですね。 国民達が望む方向へと国を動かしていく主義です。断じて、そこでの一番権力を持った人々が好き勝手に国の方向性を決めて良い主義ではありません。

 この言葉を見れば、今の民主主義の大半が民主主義の方法では無い事に気付けるでしょうか? その国の代表者達の政党が国の運営の舵を握れるというやり方は、民主主義としてふさわしくないやり方と言えるという事です。このやり方だけを見ると独裁と何一つ変わらないという事にもできるでしょう。ただ今民主主義と言われる物は、全国民からの選挙で選ばれて、その国民から一番支持を得た政党が与党として国の運営の本命を握れるというものです。そしてそこで野党との話し合いをしたりして話をまとめていき、民主主義のやり方に当てはめて行く手法を取っています。 しかしこの与党野党が存在すること自体がすでに民主主義とは言えない状況を作り出しているとも言えます。 与党野党の流れは、昔の王政からの一番の権力者である王とその側近が与党で、その周りの貴族たちが野党という見方に捉えて見ることができ、このような観点で見ると現在民主主義と言われている物は実は独裁の方法とあまり変わっていない事が分かります。 現に与党野党の間柄の民主主義でやっている事で、明確な立場の違いが発生しています。 そして何よりこれを決定的にする事はすでに発生しています。現在民主主義と掲げている国では事実上の独裁国家と同じとされている国は名だたる国のほとんどが当てはまっている状況です。アメリカは今の混乱を見るに言葉は必要無く、中国も与党一強体制ですし、ロシアも与党が絶大な力を維持して、韓国も同じ(歴代プレジデントの悪行を見る限り)、ヨーロッパ各国も同じで与党に強い権限が与えられています。さらに言えば日本も事実上の与党一強体制が長続きしていますし、与党が他の政党と比べて強い権限を持っているというのは民主主義の本来の形ではありえない事です。昔の独裁と言われた王政時代とほとんど政治体制は変化していないと言えるでしょう。
 そもそも民主主義では、1つの国に1人の代表だけが存在するというのは民主主義の概念から見ておかしい状況なのです。本来民主主義では、大多数の人数によって物事が進められていく事を言います。良く言う数は力ですね。しかし本来の形であれば、全国民から見ての過半数の支持が必要であったはずの事です。それがいつの間にか政治家だけの過半数で決定されるというのは少々言葉を昔の王政体制に近づけすぎではないでしょうか? そしてその中での代表が国民の意思の代弁者であるかのような形となっていますが、1人の代表だけという体制は相応にしてどちらかに偏ったやり方になりがちになるという事です。つまりこの状況下では、国民や野党の意見が無視されて進められる可能性が出てきてしまう事になります。今のアメリカの大混乱然り、資本主義社会の中での貧富の格差問題や差別などによる対立や迫害又は戦争なども引き起こす要因となりえます。これは現在の世界情勢から見ても明白に分かる事でしょう。つまり1人の代表が少しでもどちらかに偏る様な行動をしてしまえばそれだけで、全てが大きく狂わされて民主主義の形が崩壊してしまうのです。この状況下では、事実上の独裁と揶揄されても反論はできない事なのです。
 分かりやすい形の話としては、複数が民主主義で1人が独裁というのは分かりやすい例ですよね? 1人なのに民主主義というのは言葉として意味が通らなくなります。 これが国民からの総意であったとしても、代表を選ぶ際と実際の行動に移る際での意見の違いは普通に起こりえる事でしょう。だから1人の代表というのは民主主義の形としてはあり得ないと言っているのです。 しかしこの人が国民と政治家の間に立って意見や仲を取り持つ仲裁者としての役割であれば、別とします。(ただしこの人自体には直接の決定権は無い状態にする必要がありますが。)
 そしてここまで話せばバカでも気づくレベルですが、国の代表には少なくても2人以上は必要だという事です。 この2人以上には同じだけの権力が与えられている状態で、どちらが上とか下だとかそういう物は存在させません。そしてそのうえで、お互い(2人の場合)がある程度まで妥協できるレベルにまで内容を昇華させていく努力を有して、国の行動を決定していく必要があります。 また3人以上の複数の場合は、その各代表者の数の合計が多い方が国の行動方針として認めるという具合にさせます。もうこの状況下では、与党野党の力関係が存在しなくなるので、行動方針を決めて行こうとすると否応なく話し合いの度合いを深めて行かないと望みの国の行動へと進めていけなくなります。 こうする事で国がどちらかだけの行動に突っ走るという事は防いで行けるようになります。(現状の民主主義では、初期の政党内の政治家の数で話し合いを行わずに与党過半数とかで突き進むことが出来る状態なので、民主主義の理念とは合わない話である。) そしてこの方法で行くと、様々な国民の意思の集合政党が複数出来る事により、少数の人の意見を汲み取らなくてはいけないような状況下にさせて、弱者を守り救っていく方法も作り出せるようになる。(ちなみに3人以上で数が拮抗した場合は、話し合いを重ねて相手の政党の代表の1人を自分達側に移動させて必ず過半数が取れる状態で話し合いが決められるようにする。) つまりこの方法で行くと、政治家の数が多いからと驕ることが出来ずにキチンと話し合いでの理解を深めていく事が必要になり、初期の数で押し切ることが出来なくなる。もちろんこのやり方でも今のように連立を組んだりするケースもあるだろうが、場合によっては組んだ方が状況が悪くなったり、国民からの支持が得られなくなったりして政党を維持できなくなる恐れが出てくる。
 まあこの方法の問題点としては、今の民主主義よりも行動の取り決めが遅くて、各種対応やらの行動速度が遅くなるという欠点がある。(国民内で一致団結できるような事態の場合は別だが。) しかしその分話し合いが深く長くされて、国民が満足しうる内容にまで昇華されていく事になる事は必然だろう。 ちなみに行動方針の出し方は順番でやると問題が出辛い。

 そして民主主義の形ではもう1つの方法もある。が、すでにその方法は別の回で詳しく話している為にここではかなり省略させてもらう。(独裁的民主主義Ⅰ~Ⅴ参照) この方法では、独裁的の部分は放っておいて、国民達からアンケートを取って国の方針や行動などを決めて行く方法である。(ちなみにこれと似た様な制度で国を動かしている国が確かヨーロッパ内のどこかであった気がする。ちなみにあっちは毎回選挙のような体制で物事を決めている為に、かなり時間がかかると悩みがあったみたいだが。) そしてこちらの方法では、希望者にアンケートを取ってもらってからの集計で決めて行くのだが、国民の意見があまり偏りすぎないように、日本で例えると各都道府県ごとに最低1万人以上のアンケートを取る事を義務付けさせて、最高でも5万人分のアンケートにさせるなどをする。(数が増えた分に関しては%による平均化をさせる。) これは地方の意見を無視させるなどの行為をさせないようにするための方法である。 このやり方での悪い例が、首都近郊の栄えた部分だけでのアンケートで国民の総意のように偽造させることである。さらに言えば数に至っても少なすぎると意見が偏りがちになるし多くても同様となるので、大体の地方を基準とした平均値などで数を決めると良い。 これ以外の内容的文面は、参照の方を見てください。
 ちなみに独民の方法は、私の心構えを受け継げる者か、私自身が成す要として作っている。 そして本来の民主主義にさせる為の準備移行期間としての方法である。 いきなり本来の形にしようとしても無理があるからな。


 それではここまで見ていただきまして誠にありがとうございます。
 民主主義~終了~本来の民主主義







 今の民主主義と資本主義の組み合わせでは、必ず差別や貧富の格差の問題が出てくることになります。そしてそれらを完全に救う手段は無いでしょう。与党野党と言う物自体が差別の根源となりますし、資本主義社会で貧富の格差が出る事は必定の理ですから。これらの主義の体制を根底から変えて行かないと、救う事は不可能です。 要は私が言いたいことは、どちらも現段階では不完全で不幸を生み出す主義という事です。 それは今の世界情勢が雄弁に物語っているのですから。 END
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