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第41回 私目線 トルコのクーデター未遂は失敗だったのか? [世界問題]

 今回は私の見方で少し前にトルコで起きたクーデターは、本当にテレビ等で言われるように失敗であったのか?を解説していこうと思う。(私から見ても本気でクーデターとする気があったのかは疑問に近いのだが。クーデターと言うよりも暴徒化したデモに近い物ではないかとも見える。)

 今回は少数の軍人が国家に対して反旗を翻す形で行われたものであるが、テレビ等で言われているのが国が建国時の教えから逸脱してイスラム教に特化し始めたから起こしたものであると言っている。これを元の状態に戻すためにクーデターを起こして以前までのとおり(過去も似たような事でクーデターを起こし成功してきたから)に元に戻すというやり方をしたとされているが、私から見てあの少数の人数で以前までのような目的のクーデターを起こすとは考えにくい物がある。少数の軍人(全体の10分の1程度)で行うこと自体がまず成功はしないだろうと考えて、本来の目的は別にあるのではないかと言うのが私の意見である。今回のクーデターは前の時のクーデターに比べて数も戦略もあまりないように見受けられて、何かクーデターを起こしたと見せられるように派手にするという目的があったのではないのかと言うところだ。実際に起こした行動はクーデターではおなじみの手法と呼ばれるもので、大統領を狙う(失敗に終わる。本気のクーデターの場合は、ここを失敗した時点で引き上げるなり中心部を避ける手法をとるだろう。そもそも狙っているのに軍人が失敗するというのは、失敗するようにしている点も見られる。)事や目立つ橋や空港を制圧(援軍が多くいる状態で他の土地の場所を狙うのであれば有効かもしれないが、周りが敵だらけになるような状態での制圧行動はあまり意味がある行動とは思えない。)する事やテレビ局等を襲い制圧(本気のクーデターであればあまり意味の無い行動にも繋がってくる。貴重な数を無駄に減らす作戦にしか見えない。それに本気のやり方であれば、全てのテレビ局の襲撃を考えなければいけないのに1社だけと言うのも、宣伝目的に見えてくる。)することをしていたが、全てにおいて共通事項はクーデターというものが発生している状況を皆に分かりやすく示していて、それでいて周りが敵だらけになるような状況であったとなれば、これはクーデターで成功することが目的では無く、起こしたという事を広く知らしめる為の行いではなかったのか?という事だ。
 つまり最初からトルコがイスラム教に染まるのを防ぐ目的ではなくて、クーデターを起こす事によって引き起こされる結果の方が重要だったのではないのかという事だ。 この結果として引き起こされた現象としては、大統領がイスラム教を深く信仰するために邪魔な存在であったテレビ局やSNS等のネットワークを使わなくてはいけない状況に陥り、関係者の逮捕や解雇を進めた独裁色を強め死刑制度の復活をしようとすることで、EU(完全独裁政権は嫌がる感じのうえ、死刑制度は無しの条件でしか入れない。)に入ろうと努力してきたことが無駄になりそうになり、トルコの情勢が危ない事を各国に伝えて今起きているイスラム国とのやり取りなどで連携を取りづらくさせる等の事が起きる=それによる利益等の減少又は被害増大。 と言うようなことが考えられるのではないだろうか。 それにクーデターを執り行わなくてももう少ししたら自動的にその軍人たちは職を離職することになり、あまり各国にも公表されない状況になったのではないのかという事で、トルコが今からやろうとする行いを世界に知らしめる目的で、クーデターと言う行いをしたのではないのか?と言う考え方である。(どちらにせよ消される存在であれば、せめてその行動を世界が注目するようにすれば、結果的に大統領の思惑の全てがうまくいくという状況を無くすことができるのではないのか?と言う考えもあったのではないのか?)
 また今回のクーデターは大統領が仕組んだものではないのかという事にもみられていることはあるが、もしそうだった場合は、得る物も多いだろうが失う物も多い為にあまり良い作戦であったとは言い難い物がある。

 今回のクーデターをより成功に近づけるにはできていない点がある。まず数が少ない状態で行動を開始しようとするのであれば、短期決戦を狙う(大統領を捕まえる事だけに集中)か中心部の目立つ場所は避けて背後に壁(敵がいないような状況)が存在する形で進行する形を取らなければいけないだろう。(軍人の数が少ないという事は戦力はどうあがいても大統領側が上の状態になる。その状況下でいきなり経済等の要所のいくつかを制圧して目立つのは愚策(戦力が低い状態で最優先で狙うのは、まだ行動に気づいていない警察や他の軍人を狙うのが先)である。ついでに数が少ない状態での長時間の制圧状況もまずい。(取り囲まれたら終わりになる。兵器等の戦力が数段各上なら別だが。)どのみち補給があまり取れない状況では失敗に終わるしかないのだが。)
 次に、あらかじめクーデターを行う際に国民の一部でもいいから協力体制を取ってもらう必要があった。(戦力差の数を埋めるという意味でもあるが、一番は他の国民との間に立ってもらったり、交渉等でいろいろ協力してもらう必要はあるだろう。)
 そもそもの事ではあるが、軍人の仲間をもっと増やすべきであった事(せめて全体の半分近くは欲しい)や、初期目標である大統領の確保等の行動が失敗に終わった時は無理をせずに、それ自体(大規模で目立つようなことを)を起こさない。
 と言うような感じなやり方が必要になるだろうが、今回の目的が宣伝なら十分効果的ではあっただろう。


 今回のまとめは、このトルコでの騒動は失敗することを前提に置いた行動ではないのか?という事だ。だとするのであれば、大局的なクーデターの観点から見れば失敗だったとみられるが、その結果によって引き起こされることが大事と見た時は成功であったという事ではないのか?と言うふうに考えられる。(だから大統領が仕組んだ事とも見受けられるのだがな。)
 今回は世界の事で話しました。今回も長く(これの2/3位を想定していたが)なりましたが、ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。 (次くらいに休憩で、都知事選の混迷を伝えますかね。ここで一つ、誰がなってもそう変わらない?) ~終了
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